ピラミッド again
また一昨日と同じようにマイクロバスに乗るが、走っていると最後の乗客になってしまい、かなり手前で降ろされる。(半分寝てたのでもう着いたのかと思った。)ココは何処状態…。またバスに乗ってもよかったがしゃくにさわるんで取りあえず歩く。。 20〜30分程歩くとピラミッドが見えてきた。(おいおい随分手前で降ろしてくれたじゃねぇか!)
ピラミッド入り口に向かって歩いてると、相変わらずエジプト人は「もうピラミッドはクローズしてる。入り口はこっちだ。」みたいな適当な事を言ってくる。そしてエジプト人子供による集団バクシーシ攻撃! 全てを無視して進む…
…と、本当にピラミッドが閉まっている。
警官のような人達が数人でガードしている。明日の朝8時まで開かないらしい。
は?まだ16時半だぞ?? ガイドブックにはそれらしい情報はない。マジか?何かあったのか?
納得出来なかったので、スフィンクス側の入り口まで行ってみる事に。こっちは開いてるかも。
うざいエジプト人の攻撃を喰らうのを覚悟の上で小道(ショートカット)を入って行く。
それでも結構時間かかり、やっと到着。
…が、やはり閉まっている。
もう日は暮れかかっている…。ヤバイ。ヤツの時間が来てしまう。
過去の旅を思い返してみると…、
- ストーンヘンジはバスが出てなかったり、
- カタコンベは何故か閉まってたり、
- ピサの斜塔は修復中だったり、
- ナイアガラは雨で濁ってたり、
- 自由の女神はテロで中に入れなかったり、
- 香港の夜景は霧で真っ白だったり、
…と、そこそこババを引いてきている。
諦めて引き返そうかと思ったが…、暫く情報収集するとどうもピラミッドは16時で閉まるようだ。そして18時半からの ”光と音のショー” まで入場出来ない。ちなみにこのショーも少し離れた観覧席から見る(聴く)だけで近くにいは行けない。(それ位書こうよ、ガイドブック。)
よし。18時半まで待つか。もう日は完全に落ちており、ギザの夜はカイロと違ってかなり真っ暗で孤独…。観光客もいないし。不安な気持ちにうざいエジプト人が拍車をかける。心はかなり荒んできた。 一人ギザ夜はキツイ…。てかこの旅まったく日本人に会わないんだけど。。
時間まで暇&気持ちを盛り上げる為、現地エジプト女性に話しかけてみた。ボりエジプトおやじと違って至って普通。気さくな感じ。
↓ツーショット写真。名前はヴィジューさん(聞き間違えかな?)
カメラが夜景モードになってた為失敗…。(てかそもそもフレームに入ってない。笑)
さて、そろそろ行くか。
そーいや、 ”ギザ・光と音のショー” は入場料がかかるんだけど、「スフィンクス前の2Fのピザハットからは無料でよく見える」って情報があったな。試してみるか。1時間ショー見てるのも退屈だろうから、ピザハットで少し見て途中入場しよう。
ピザを食いながら始まるのを待つ。
相変わらずスフィンクス前は閑散としていて観光客らしい人はいない。シーシャ吸ってるエジプト人とラクダだけ。
そして店内は俺一人。
本当にショーは始まるのか??
開始5分前。まだ門は閉まったままだ。
…。
……。
あぁ、入り口ココじゃねぇな。
そして時間になり唐突にショーは始まる。確かによく見えるが、窓ガラスの反射具合が微妙。急いで店外に出る。なんだ、店の前の方がよく見えるじゃないか。音楽も聞こえるし。
ショー用の入り口を探し中に入り席に着く。今日のショーは英語で語られている。砂漠の夜は寒くじっとしてるのは結構つらい。上着が必要だな。
ショーはピラミッドに順番に光を当て解説したり、スクリーンに映像を映し出しエジプトの歴史を語ったり。語り手はスフィンクスって設定だ。スフィンクスの顔にツタンカーメンの映像が投射されている。
古代エジプトのドロドロとした印象を受け、そこそこ迫力あったがやはり飽きる。
それだけに、色々考えてしまう。
このピラミッドの事を、ピラミッドを作った人を、
そしてピラミッドを見にくる人を…。
いったい どれほどの人が 関わっているんだろう。
自分がそれに 触れられた事が 少しうれしい。
後何千年 建ち続けるのだろうか。
いつかは なくなるのだろう。
王の信じた永遠 などないのだから。